「AYANEO FLIP KB」レビュー。フルサイズの物理キーボードとVCシステムを搭載したオールインワン仕様ですね。

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

概要

さてさて、物欲の冬ですね~。

今年も終わってしまいますね~。

と言う訳で
今年の最後のレビューは「AYANEO FLIP KB」になります。

AYANEO FLIP KBはGPD WIN miniの対抗馬で
物理キーボードを搭載した「オールインワン」な仕様ですね。

WIN miniと似たような仕様でありながら
RGBバックライトや「VC」という冷却システムが搭載されていて
WIN miniとは違った良さが色々とあるので
その辺りを見ていきましょうか。

残念な話ですが
国内版のFLIPの取り扱い発表時はKBとDSの2モデルの予定でしたが
色々と事情があったようでDSのみになってしまったようです。

仮にKBを購入する場合はAYANEOのストアで購入と言う形になります。

販売リンク
AYANEO FLIP KB

スペック表

OSWindows 11 Home(64bit)
プロセッサーAMD Ryzen™7 8840U
グラフィックスAMD Radeon™ 780M
メモリ仕様LPDDR5X デュアルチャネル 7500MHz
ストレージ16GB + 512GB / 32GB + 2TB
ディスプレイ7インチ,1080P,高輝度広色域,IPS,
調節できるフローティングスクリーン(10°~30°)
368 PPI,400nits,sRGB色域 120%,sRGB色域カバー率 100%,DCI-P3 85%
リフレッシュレート120Hz
キーボードQWERTY配列フルキーボード
Fnファンクションキー
RGBライトエフェクト
コントローラーマスターコントローラー
コントローラーのその他の機能
ホール効果 ジョイスティック
トリガー:ホールリニアトリガー
振動モーター:X軸リニアモーター
ジャイロ機能:6軸ジャイロスコープ
イヤホンジャック
インターフェースUSB4 Type-C
USB3.2 Type-C
Oculink
MicroSDカードスロット
3.5mmイヤホンジャック
無線LAN/BluetoothWi-Fi 6E / Bluetooth 5.2
生体認証電源ボタン一体型指紋認証
バッテリー容量45Wh(12000mAh)
最大TDP28W
冷却システムVC 冷却システム
カラー ミルキーホワイト:シャドーブラック
管理コンソールAYA Spece2
本体寸法約 226 × 90 × 28.5 mm (コントローラー:約37.5mm)
本体重量約650g

開封

本体
充電器とケーブル
折り畳みプラグ一式
交換用グリップ

DSC_9213_TEMP

重量

スペック表より少しオーバーしてますが
まぁ良いでしょう。

DSC_9218_TEMP

インターフェイス

インターフェース
本体上

・microSDカードスロット
・USB4
・USB 3.2 Type-C(データ転送のみ)
・OcuLinkポート

DSC_9230_TEMP

本体下
・イヤホンジャック
・両サイドにステレオ・デュアルスピーカー

DSC_9231_TEMP

ディスプレイの角度

AYANEO初のクラムシェル仕様でディスプレイの最大開度は180°です。

ヒンジですが3段階で角度が固定される設計になっていて
120°と150°の位置で固定が可能となっていて
快適な姿勢でゲームが楽しめるようになっています。

ただし、液晶を180°まで開いてしまうと
人差し指に当たってしまう場合もあるので
150°ぐらいの開度の方が妥当かなと思います。

ヒンジの強度について。

初期ロットは色々と言われていたようですが
だいぶ改善されているようです。

触ってみた感じですが、特に支障は無いように思います。

コントローラー

ABXYキー、十字キー、LRですが押し具合は良好です。
しかも新規のパーツで印字が彫ってある仕様で凄い拘りですね。
(妥協したくないのでしょうね)

FLIPに搭載されているジョイスティックは窪んだデザインを採用していて
閉じた状態でも画面との接触は無いように設計されています。

LRも新規のようです。

他のAYANEOシリーズとは手触りが違ってて
なかなか良いですよ。

AIRシリーズと2とKUN以外は基本的には新規のパーツようですね。
(お高いのも納得ですね。)

持ちやすさと交換用のグリップ

AYANEO FLIPのグリップですが
握りやすくて手にフィットする感じのグリップが採用されています。

実際に手にしてみたら持ちやすくて驚きました。

重量が650gなんですが、持ちやすいので気にならない感じです。

DSC_8595_TEMP

他社と違い部分ですが
FLIPは交換可能な2種類のグリップが用意されています。

2種類のグリップの特徴ですが

・滑りにくい「スターダイヤモンド」
・滑らかで指紋がつきにくい「ギャラクシー」

RGBバックライト搭載の物理キーボード

AYANEO FLIPの後に「KB」と付いてますが、キーボードの略ですね。

キーですがAYANEO SLIDEのキーを小型化して
6列にしたような感じです。

このサイズでテンキー無しのキーボードと同等のキーが用意されていて
Fnとの組み合わせでプリセット音量、輝度調整、 画面投影切り替え、
電卓、マルチメディア再生などの機能が可能です。

さらにバックライトにはRGBイルミネーションが搭載されています。

DSC_8578_TEMP

Fnの組み合わせで
F6にスクリーンショットの機能があるので驚きました。
(GPDに対抗する気満々ですね)

他にはF12のキーとFnの組み合わせで
電卓が出てきたので少し驚きました。
(あると便利ですよね。)

光学式ポインターマウス

今回のFLIP KBにはAYANEOは
ABXYの左上に光学式ポインターマウスが搭載されていて
ダブルクリックの機能も用意されています。
(タッチパッドの代わりでしょうね。)

ONEXPLAYERとかはコントローラーの機能を
マウスに切り替えて使うのですが
FLIPだとポインターマウスがあるので
切り替える必要が無いという利点がありますね。

ノートPCとして机の上に置いて使う場合などに
あると便利な機能ですね。

放熱対策と冷却能力「VC+空冷システム」

AYANEO FLIPにはベイパーチャンバーが採用されています。
Windowsのハンドヘルドに初導入だそうです。

細かい話はこちらを見て頂くと良いかと。

ベイパーチャンバー

冷却能力が高いので28wで使用しても問題は無いとの事です。

と言う訳で本体の表面の温度を見てみましょうか。
(15wに設定して龍が如く8)

TDPは28wまで使用可能との事ですが
バッテリーの減りが速い上に本体の温度が上がって
Performanceが下がるだけなので
自分で使う場合はTDPを12w~15w辺りを上限にして
使用する感じになります。
(ただでさえ高いので余計は負荷は避けたい)
(設定次第で十分に遊べる動作を維持できると思います。)

WIN miniは50°とか普通に超えて
特にコントローラー部分がなかなかの温度でしたが
FLIP KBは一番熱い部分は41°を下回っていて
尚且つコントローラー部分は熱くないので優秀ですね。

専用アプリ「AYA Spece2」

AYANEOと言えばAYA Spece2ですね。

AYASpaceはTDPを設定したり、キーボードのRGBの色を変えたり
VRAMを変更したり壁紙を変えたり振動を調節したり
色んな事が管理可能なアプリです。

アナログスティックのマウスをオフにする機能ですが
以前はQuick Assistに入ってましたが
コントーラーの場所に変更になったようです。

アナログスティックのマウスが起動していると
動作がおかしくなるゲームもあるので
場合によってはオフにする必要があります。

動画を用意してみました。

まぁこんな感じですね。

1sやONEXPLAYER X1 miniで遊べてたSteamのゲームは
問題なく遊べます。
(同じCPUなので当然なんですけどね)

良い点時になる点

良い点気になる点
クラムシェル型ベゼルが太い
(本体デザインの関係で仕方がない)
操作性、持ちやすさ国内正規版が無いのが残念
本体サイズ・重量本体の厚み
RGBキーボード
リフレッシュレート 120Hz
インターフェース
冷却能力
指紋認証
専用アプリ
光学式ポインターマウス

感想

AYANEO FLIP KBを触ってみた感想ですが
本体の大きさ、重量、性能など全体的なバランスが良いと思いました。

何というかゲーム好きの職人さんの拘りが
凝縮されているかのような端末ですね。

物理キーボードですがフルサイズのキーボードで
尚且つRGBのバックライトが搭載されているので見事ですね。

オンラインゲームにも活用出来ると思います。

7インチで6列のキーボードとか、小型PC好きにはたまらないですよ。

AYANEO FLIPには
ベイパーチャンバーなるものが搭載されてる訳ですが。

一般的にはパソコンのGPUやスマホに使われるそうですが
Windowsのハンドヘルドに搭載とか非常に意欲的ですね。

しかもちゃんと機能しているので見事と言わざるを得ないです。

WIN miniは軽量化の為に厚みを薄くしてますが
本体の温度などを考慮された良い設計だと思いました。

特に不満は無いのですが、強いて言えばですが
国内正規版が発売されてないという状態ですね。

まぁ色々と事情があったのだろうと思いますが
AYANEO初の折り畳み式でフルキーボードを備えた
Windowsハンドヘルドなので国内正規版が無いのは勿体ない思います。
(現物を見たら欲しくなると思います。)

現在だとGPD社ととONE-NETBOOK社が
「AI 9 370」を搭載した端末を発売してるので
2社に対抗してKBの「AI 9 370」を搭載した国内正規版を
発売して欲しいものですね。

GPD WIN miniと比較してみましょう。

UMPCの選ぶ基準ですが
一般的には外観、重量で選ぶ方が多いのではないかなと思います。

仕様を比較していましょうか。

GPD WIN miniはキーの隙間がない仕様ですが
FLIP KBは隙間がある仕様です。

GPD WIN miniAYANEO FLIP KB
画面サイズ7インチ、IPS、解像度 1920×1080、16:9、
マルチタッチ対応
リフレッシュレート 120Hz
7インチ、IPS、解像度 1920×1080、16:9、
マルチタッチ対応
368ppi、400nit、sRGB120%
リフレッシュレート 120Hz
本体サイズ168 × 109 × 26 mm180 x 102 x 29.8- 37.5 mm
インターフェイスUSB4 Type-C(40Gbps、)
USB-A
USB 3.2 Gen 2 Type-C
MicroSDカードリーダー
オーディオジャック
USB4 Type-C(40Gbps、)
USB 3.2 Gen 2 Type-C
MicroSDカードリーダー
オーディオジャック
OCulink
重量とバッテリー容量約520g
44.24Wh
約650g
45Wh
キーボード物理キーボード
(バックライト搭載)
物理キーボード
(RGBバックライト搭載)
専用アプリ一応ありますが使いにくいAYA Spece 2

GPD WIN miniはコンパクトかつスタイリッシュな外観で
物理キーボードを備えて
尚且つ7インチの液晶で520gを実現しているので見事だと思います。

だが、問題もあってコンパクトで軽量の代償として本体が熱いです。
(特にコントローラー部分)
GPD側も知っててこの仕様で販売してる訳で
購入側も理解した上で買っている筈なので、何も問題は無いかなと。

その辺りがあるので
本体のコントローラーを使わずに
別のコントローラーでゲームをする方も居ますね。
(無理に本体を持ってゲームをやる必要は無い)

AYANEO FLIP KBはGPD WIN miniと同タイプな訳ですが
こちらはWIN miniより一回り大きいサイズで重量が660g。

外観は全体的なエレガントな感じで
人間工学に基づいたデザインだと思います。

ただしGPD WIN mniniよりも一回り大きいお陰で
VCという冷却能力を有しているので本体は熱くないし
コントローラーを持つ部分も熱くないです。
(TDPは15wまでしか使用していない状態ですが)

コントローラーに関しても
アーサーCEOが監修しているので操作性に抜かりは無いです。

その上にAYANEO製品の心臓部ともいわれる
専用アプリのAYA Speceも装備してるので使い勝手は良いです。

Oculinkが搭載されているので
来年に発売予定のAYANEO製品のGPU BOXと連動が可能。

GPD WIN miniの重量は約520gに対して
AYANEO FLIP KBの方が約650g

この重量の差ですが
WIN miniの方は軽量化を重視したようで
本体の底面はフラットな状態ですね。

DSC_8560_TEMP

WIN miniはグリップは拡張パーツで取り付けることで
持ちやすさが向上しますが、その代わりに重量も増しますね。
(グリップは43g)

このグリップにも問題があって
グリップを取り付けた状態でフラットな場所に置いたら
高さが合ってないです。

FLIP KBの方はフラットな場所に置いても高さが合っているので
丁度良いですね。

まぁ好みによりますが
WIN miniはグリップ無しの方が良いでしょうね。
(無理に取り付ける必要は無い)

WIN miniとFLIP KBのキーボードのレイアウトは似たようなものですが
レイアウトで言えばKBの方が良いですね。

何故かと言うと
WIN miniはHomeとPgUpとPgDnとEndが独立キーなんですが
KBはFnとの組み合わせにしてる辺りですね。
(似たような機能で使用頻度が低いキーを独立にしておくのは勿体ない)

この辺りがあるので
WIN miniのキーボードより拘っていると感じました。

どちらが良いのですか?
と問われたら、どちらも良い端末なので回答が難しいですね。

外観が小型でコンパクトで
重量は軽いが本体が熱くても問題がない方はGPD WIN miniでしょうね。

本体が一回り大きくても全体的なバランスが優れている端末が良い方
AYANEO FLIP KBが良いでしょうね。

AYANEO SLIDEと比較してみましょう。

AYANEO FLIP KBは7インチで660g。
AYANEO SLIDEは6インチで650g。

6インチなのに7インチと同じような重量ですね。
何故か?

SLIDEはGPD WIN 4と同じく
液晶がスライドして物理キーボードが現れるのですが
SLIDEはさらに液晶の角度を変更可能と言う複雑な仕様なので
パーツの重量なども含まれていると思われる。

DSC_8593_TEMP

キーボードはSLIDEの方は5列ですね。
別に5列だからと言って使いにくいなどという事は無いです。

まぁ5列になろうが6列になろうが、結局の所は使い方次第でしょうね。

FLIP KBもSLIDEもなかなかに拘りが凄い意欲的な端末な訳ですが
どちらもそれぞれ善し悪しが合って
所有者の使い方が問われる感じですね。

UMPCは本当に良いですね。

来年のUMPCはどんなのが出るのか楽しみですね~。

最近のブログ

あわせて読みたい
「AYANEO Pocket DMG」レビュー。懐かしい外観、でも新しい技術が取り入れられた奇妙で面白い小型端末で... 概要 さてさて。物欲の秋ですね~。と言う訳で「AYANEO Pocket DMG」のレビューをしてみましょうか。 AYANEO社の製品で初の縦型のゲーム機ですね。昔懐かしの任天堂のゲ...
あわせて読みたい
「AYANEO Pocket Micro」レビュー。懐かしい外観、でも新しい技術が取り入れられた奇妙で面白い小型端末... 概要 さてさて。物欲の秋ですね~。と言う訳でレトロなデザインの「AYANEO Pocket Micro」を紹介してみましょうか。 AYANEO Pocket MICROは任天堂のGBミクロの外観と仕...
あわせて読みたい
「AYANEO AIR 1s 8840U」レビュー。最軽量で小さくとも省電力で尚且つパワフルな端末ですよ。 概要 さてさて。物欲の夏ですね~。と言う訳でAYANEO AIR 1sのレビューですね。 AYANEO AIR 1sのアップグレードモデルですね。厚さ 21.6mm、重量450gの超薄型ボディに鮮...
あわせて読みたい
「AYANEO Pocket S」レビュー。「Snapdragon G3x Gen2」が搭載されていて全体的に高級感が凄いAndroidゲ... 概要 さてさて。物欲の夏ですね~。と言うわけでAYANEO Pocket Sのレビューをしてみましょうか。 「AYANEO Pocket S」の特徴は ・Android 13・Snapdragon G3x Gen2プロ...

ハイビームさんのセール品の一覧と修理情報

コチラですね。

セール品の一覧

また、ハイビームさんで修理する際の情報なのですが 内部基盤以外の修理は国内、内部基盤は中国との事です。

バッテリーの交換はどのメーカーも15000円を目安にしてくださいとのことでした。

クラウドファンディング版と国内正規版の違い

コチラにまとめてあります。

通販サイトと動画配信サービスとギフト券とSWELL

UMPCの専門店のハイビームさんの
オンラインストアですね。

定期的にセールを行っておられるようです。
掘り出し物が見つかるかも!?

海外通販サイトだと
アリエクスプレスさんとbanggoodさん
ちょこちょこ買い物してます。

アマゾンプライムビデオとU-NEXTは配信してるものは
割と同じようで違うんですけど、契約しておくと便利ではありますね。

たまにバチェラージャパンとか独占タイトルもあるので地上波では見れない映像とかもあるので悪くはないかなと思います。

created by Rinker
Amazon.co.jp
¥2,000 (2025/01/13 11:25:19時点 Amazon調べ-詳細)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

どうもネスです。

GPDやAYA NEOやONEXPLAYERなど
珍しくて熱くて面白いUMPCやガジェットが大好物です。

物欲は良いですね。

宜しくお願いします。

コメント

コメントする

目次