概要

さてさて。
物欲の春ですね~。
と言う訳でAYANEO 3のレビューですね。
AYANEO 3は、世界初のモジュラーWindowsハンドヘルドゲーム機です。
MagicModuleは、AYASpaceを通じてアンロック可能で
ジョイスティック、タッチパッド、八方向キー、6ボタンの
4種類のモジュールは、自由に分解、交換、組み合わせが可能で
最大56種類の操作レイアウトを実現してるそうです。
ABXYキーは、分解、順序の入れ替えが可能となっています。
他には二段階ホールトリガー、自社開発の磁気浮上モーター
ハードウェアキーボード・マウスモードの導入により、
「オールインワン」を実現しているとの事です。



注目すべきポイントですが
・Ryzen AI 9 HX 370&8840U
・7インチ1080P 144Hz OLED高リフレッシュレート
・7インチ1080P 120Hz IPS高リフレッシュレートTrue Toneディスプレイ
・スピーカーの位置が本体下から本体の正面に変更
・磁力サスペンションモーター
・Magic Module コントローラ
・CPUとGPUリソースの消費を抑える「SnowZone」
・AYANEO 2とPocket EVOをベースにブラッシュアップ
・最大35wのTDP
・AYA Spece 3.0
と言う訳で紹介していきましょうか。
スペック表


販売ストア
開封












重量と持ちやすさ



重量としてはAYANEO SLIDEやAYANEO 2よりも重いです。





で、実際に持ってみると
本体の重量のバランスが均等で尚且つ持ちやすいので
気にならないと思います。
(AOKZOEみたいな感じで持ちやすい形状だからだと思います)
持ちやすさと重量バランスと言うのは重要ですね。
インターフェイス



こんな感じですね。
今回、新たにOculinkと
キーボード&マウスモードの切り替えスイッチが追加されています。


液晶について



まぁ仕様としてはこんな感じですね。





液晶が2種類あるので、どちらの方が良いのか?
と言う部分で悩まれる方は居ると思います。
OLEDもLCDもベゼルレス液晶なんですが
LCDバージョンでは画面下部にAYANEOロゴが印刷されています。
(OLEDバージョンはAYANEOロゴ無し)
OLED | LCD |
---|---|
OLEDバージョンは、より広い色域と 手動および励起輝度の高さを特徴としており、究極の画質を実現が可能との事だそうな。 で、LCDと比べて明るいので 必要に応じて画面の明るさを調整してやると 良いかなと思います。 | LCDバージョンは、ネイティブランドスケープとVRRをサポートし、ゲーム互換性も向上しているため、安定した体験を求め、目の負担を軽減したいユーザーに最適だそうな。 LCDバージョンは手動設定だけでなく、120Hz/60Hzのダイナミックスイッチングもサポートしています。 OLEDバージョンは、固定リフレッシュレートの設定のみをサポートします。 |







消費電力ですが
どちらも大差は無いとの事です。
まぁどちがも善し悪しがあるので
好みで決めるしかなさそうな感じですね。
驚異の56パターンのカスタマイズが可能なコントローラ



AYANEO 3の最大のアドバンテージは
何と言っても「Magic Module」でしょうね。
組み合わせのレイアウトが56パターンアあるそうです。
(画像を見ると納得ですね)





別売りのModuleを使用する事によって
未発売の「SMACH Z」みたいな使用が可能となり
サターンのコントローラーみたいな使用も可能となり
HORIの6ボタンみたいな使用も可能となり
PSコントローラーみたいな使用も可能となるので非常に興味深いです。









このModuleの仕様ですがUSB接続となってます。
で、凄い部分が「電気錠」みたいな仕様だそうです。
本体の底面のボタンを3秒ぐらい押すと開錠が可能なのですが
AYA SpeceでModuleのロックを解除すると
Moduleが外れる仕様だそうです。
動画を用意してるので見てみて下さい。
(AYA Speceでこんな事まで可能なんですね。)



注意する点は平らな場所に置いて着脱が良いと思います。



Moduleの入れ替えが可能なコントローラーは存在しますが
ネジで固定する仕様なんですよ。



AYANEO3のMagicModuleはそれを上回る仕様なんですよね。
何というか色んなゲームに対応できて
尚且つユーザーのニーズに対応できるような仕様ですね。
確かにPS仕様のコントローラーや
HORIの格闘ゲーム用のコントローラーなど
様々な用途が色々ありますが
AYANEO3単体で対応出来るので、凄いの開発してますね。
MagicModuleのABXYは入れ替えが可能



ABXYは入れ替えが可能でして
着脱用のキープラーが付属されています。
で、Moduleを入れ替えた場合は自動で向きが認識されるようなので
見事な仕様ですね。


MagicModuleの注意点



ファイティングキーモジュールのボタンは
取り外しと回転には対応してないです。





壊れる原因にもなるので正規の使い方が妥当ですね。
ハードウェアレイヤー キーボード・マウスモード



今まではAYA Speceで管理してた機能なんですが
AYANEO3ではMagicModuleやSnowZoneなども追加されてるので
本体下のボタンで切り替える仕様に変更したようです。
本体下のボタンを押すと
コントローラー、キーボード、マウスモードに切り替わります。





今まではAYA Speceで管理してたのですが
マウスモードが起動してる場合に
重複するという問題もあったので
それらが解決したという感じですかね。
磁力サスペンションモーター



公式からの説明
マグネティックサスペンションモーター
●独自の円筒形状により、厚みとボリュームが増し、多次元的で繊細、そして鮮明な3次元振動を実現します。
●リニアモーターモードとロータリーモーターモードの2つの振動モードを同時に搭載した初の製品です。今後のソフトウェアアップデートで、AYASpace内で振動モードを変更できるようになります。
●リニアモーターモードでは、共共振効果を生み出し、様々なシーンに合わせて変化する豊かで繊細な振動感覚を提供します。
●ロータリーモーターモードでは、連続した強力な振動を発生させ、より没入感のある、よりインパクトのある振動感覚を提供します。



サイレントヒル2で試しましたが
他のUMPCの振動とは違った感じでした。





ただし、まだ発展途上のようで
AYASpace内で振動モードを変更できるようになるようです。
今後どうなるのか興味がありますね。
スピーカーの位置が変更されて、音質も改善されたようです



今までのAYANEO製品はスピーカーの位置が本体の下だったんですが
AYANEO 3では本体の正面の下の部分に変更されたようです。
それだけではなく音質も良くなっているとの事です。
確かにAIRシリーズやSLIDE辺りと比べると
音質が良くなっていると思いました。



AYANEOの日本公式のXのポストで
AYANEO2のスピーカーと比較しているので
見てみると良いでしょう。



SLIDEと比較してみました。
両方とも音量100%です。



確かに良くなってますね。
今後、コレが標準になっていくんでしょうかね。
放熱対策と冷却能力



7インチのハンドヘルドの冷却システムを再定義したそうです。
● 1350mm²の3連銅管 + 銅板
● フィン面積29062mm²
● 大型PCターボファン
● 電源システム設計の徹底的な最適化
● グリップ部と画面の温度性能を大幅に向上
● バイパス充電と最大充電値をサポート
(発熱を抑え、バッテリーを保護)



液晶部分の裏側にはCPUやファンが搭載されているので
液晶部分と背面のファンの部分が暖かくなるのは避けられない訳ですが
コントローラー部分は熱くないので
ゲームが遊びやすいように設計されていて見事ですね。
コントローラー部分が熱くない理由としては
Moduleが別パーツでで尚且つ着脱式というのもあるでしょうね。
(ONEXPLAYER X1もコントローラーも着脱式)





ただしモンハンやサイレントヒル2など
20w以上が必要となるゲームでは液晶面やファン側が熱いです。
まぁ仕様ですよね。
AYA Speceの新機能「SnowZone」高度なゲーム状態管理機能



公式の説明。
SnowZone – 高度なゲーム状態管理機能
● 非フォアグラウンドプロセスを完全に一時停止し、いつでもゲームの進行を再開できるため、よりスムーズな操作と省電力のスタンバイを実現します。
● AYAクイック設定ポップアップウィンドウの呼び出し、デスクトップへの終了、画面のロックなどのアクションは即座に有効になります。
● プロセスブリージングをサポートし、プロセスをバックグラウンドで実行し続けるため、ゲームを実行したままタスクを完了するのに便利です。
● プロセス管理リストとホワイトリスト設定を提供し、ワンクリックですべての非フォアグラウンドプロセスをフリーズ/アンフリーズできます。



まぁ手短に言うと
ゼルダのブレスオブワイルドで言う所の
「ビタロック」と「アイスメーカー」みたいなものですね。
モンハンのベンチマークの最中も停止が可能だそうです。







例えばゲーム中にスキップが不可能なムービーなどで
飲み物を取りに行きたいのでSnowZoneで凍らせて
席に戻って再開という事も可能と言う訳ですね。



SnowZoneの窓は閉じることも可能で
必要な場合にSnowZoneの窓を広げれるば使えるようになりますね。




TDPは最大35w。



AYANEO AIR 1sだと
基本的には20wまでですが
充電状態だと25wまで上げることが可能です。
それと同じでAYANEO3は
基本的には30wまでですが
充電状態だと35wまで上げることが可能です。







あくまでも35wまで上がるというだけであって
本体への負荷が凄いと思われるので
使わない方が無難でしょうね。
まぁ20w以上使う場合は
28w辺りで止めといた方が良いと思います。
バッテリー稼働時間といたわり充電



あくまでも目安ですが
15wで動作するゲームだと約2時間ぐらいは使えると思います。



充電状態だと35wまでは使えますが
そのまま使ったら本体熱いしバッテリーの減りが速いだけなので
「いたわり充電(バイパス充電)」を使うと良いでしょうね。
バッテリーに充電せずに本体に直接充電を行って
バッテリーの劣化を軽減出来るそうですが
バッテリーに充電しないだけであって
違う所にしわ寄せが行くので必ずしも良いとは言い切れない部分です。
まぁいたわり充電を適度にオフにして使うと良いと思います。




もう一つの方法としては
GPU BOXを活用するのも良いでしょうね。
「AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01」レビュー。
格闘ゲーム用のModuleでStreetFighter



格闘ゲーム用のModuleの場合はこんな感じです。
スト4とスト6は15wぐらいで遊べるようです。
(目安:15wで動作するゲームで約1時間半~2時間ぐらい)
Monster Hunter Wilds



Steam版のモンハンが発売されましたね。
どんな感じに動くのか気になる方は割と多いと思われるので
参考程度にはなるような話と動画を載せておきます。



モンハンは遊べる程度に動作はしますが
基本的にTDPは20w以上は必要になりますので
バッテリーの減りがかなり早いので
充電しながらモンハンとかになると思います。
(目安:15wで動作するゲームで約1時間半~2時間ぐらい)
その辺りがあるので
コレから370の端末を買ってモンハンをやる方は
自分に合った設定を模索する必要があるでしょうね。
Monster Hunter Wildsの動作を30fps~40fpsを維持



AYANEO3でモンハン側の設定で40fps固定と
AYA Speceの設定でTDPを26wにして40fps固定にすると
30fps~40fpsを維持しやすくなるようですね。
あくまでも維持しやすいだけで
必ずしもコレが正解では無いし、まぁ目安程度でしょうね。







現状はfpsを矯正するような方法を取らざるを得ないですが
将来的には15wぐらいで遊べるように
バージョンアップして欲しいものですね。
GPD WIN2でオクトパストラベラーやSEKIROを
やったことがある方は分かる話だが
まぁ動作を維持するのが困難でしたね。
と言ってもAMDのバージョンアップで
ゲームの消費電力は徐々に減ってるので
モンハンも15wぐらいで遊べる日が来るのではないかなと思ってます。
良い点時になる点
良い点 | 気になる点 |
---|---|
MagicModuleコントローラー | お高い |
7インチのベゼルレス液晶 | |
リフレッシュレート 144Hz | |
インターフェース | |
ビルドクオリティ | |
AYA Spece3 | |
冷却能力 | |
スピーカーのバージョンアップ | |
いたわり充電&バイパス給電 |
感想



AYANEO2の時から本体のコントローラー部分のデザインですが
全面オールガラス張りなのに
コントローラー部分の周りが独特なデザインでしたね。
この時点でMagicModuleの構想はあったのかも知れませんね。
(MagicModuleと大きさが同じ)
で、AYANEO Pocket EVOで
十字キーとアナログスティックの位置が変更されて
AYANEO3ではEVOと同じようなデザインで
MagicModuleを搭載して
さらにスピーカーが前面に移動して音質も向上した訳ですね。
その上にKUNとDMGのタッチパッドも使用可能なので
歴代のAYANEOシリーズの強みが凝縮されてる感じですよね。







全体的に特に不満は無いんですが
強いて言わせて頂くと「お高い」ですね。
まぁでも現在の最高品質のパーツで構成されていて
尚且つMagicModuleの仕様を体感してしまうと
お高いのも納得と言う感じです。
ハイビーム秋葉原店で現物が展示されているそうなので
現物を見てから購入を検討してみると良いかなと思います。
UMPCが高額ですが、やむ無し。だが、それでも欲しい人は欲しい。



初代GPD WINとか4万円以下で売ってて
WIN2が9万切りぐらいでしたか。
それが今では新型の最低ラインの価格が14マ年ぐらいからで
モデルによっては20万円を普通に超えてしまってますね。
まぁコレはユーザー側が
「あと一歩足りない」や「Controllerの質にも拘りを」やら
「リフレッシュレートが120Hz」やら「スピーカーにも拘りを」
みたいな感じで高性能と高品質を求めていった結果なので
まぁやむ無しと言うべきでしょうね。





嫌なら買わなければ良いだけで何も問題は無いと思います。
まぁ高額になろうと欲しい方が居る訳で
まだまだUMPCの進化が凄くなりそうですね。
AMDの今後に期待



昔、GPD WIN2でオクトパストラベラーが全て最低設定で
ギリギリ動いてる状態でしたが
370まで来ると5wでも十分遊べる動作になるので良いですね。





で、龍が如く8やSEKIROも
解像度が1920 x 1080でも10wぐらいで遊べるので
モンハンやサイレントヒル2も
将来的には15wぐらいで遊べる日が来るのではないかなと思ってます。




アーサー氏の拘りが凄いですね。



アーサー氏はゲーム好きな訳ですが
特に携帯ゲーム機が大好物で並々ならぬ拘りを持っていて
妥協を許したくないみたいな感じの
良い意味で頑固職人みたいな方なのでしょうね。
昔、GBでスト2や熱闘キングオブファイターズや
侍スピリッツやワールドヒーローズJETや
ゲームギアで餓狼伝説スペシャルや
GBAや3DSでスト2やKOFが発売してましたが
当時は2ボタンで押すときの強弱で使い分けてましたね。
サターン辺りから6ボタンのコントローラーが出現して
今現在と言う感じですか。
で、今回の交換式Moduleで格闘ゲーム用の6ボタンを用意して
携帯ゲーム機でも格闘ゲームが遊べるように開発されたのでしょうね。
GPDの場合だと物理キーボード搭載で
一通りの機能を有しているので「オールインワン」と言われていますが
AYANEO3の場合は
あらゆるゲームが遊べるように開発されてる感じなので
どのゲームにも対応できる「オールインワン」と言う感じですね。









で、思うに
今回のMagicModuleやら高品質の液晶やら
スピーカーの改善やらSnowZoneやら
またUMPCのハードルが上がってしまいましたね。
初代のAYANEOとか1280 x 800が何時の間にか
1920 x1080とリフレッシュレートが標準になってしまってて
何時の間にやらUMPCは高級品になってますよね。
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UMPCの専門店のハイビームさんの
オンラインストアですね。
定期的にセールを行っておられるようです。
掘り出し物が見つかるかも!?



アマゾンプライムビデオとU-NEXTは配信してるものは
割と同じようで違うんですけど、契約しておくと便利ではありますね。
たまにバチェラージャパンとか独占タイトルもあるので地上波では見れない映像とかもあるので悪くはないかなと思います。
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